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2013年3月

2013年3月31日 (日)

二年間ありがとうございました

 今日は、これまで二年間作業を共にした伝承館職員さんの卒業の日でした。 最後に、4人の伝承館職員さんと、同じく他の部署に移動される役場の担当者さんと、サルベージメンバーとで記念写真を撮りました。

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 みなさんとは、震災の数ヶ月後から、苦楽を共にさせていただきました。最初は写真の回収と泥落とし、そして写真の洗浄、デジタル化、データの加工、膨大なデータのプリントアウト、アルバムすべての製本作業。震災の緊急雇用対策で作られた事業で、これほどまでに専門的なところは、他にはなかったことでしょう。

 職員さんと駆け抜けてきた二年間。前例のないことを試みる中で、ご無理をかけたこともありました。時にはすれ違うこともありました。でも、それよりもずっと、うれしい思い出をたくさんいただきました。

 山元町の思い出を救う作業を共にする中で、いろんなことを学ばせていただきました。外から来ている我々ボランティアに、山元町のことをたくさん教えてくださいました。そして、地元の方ならではの、いろんな奇跡を巻き起こしてくださいました。最後の数ヶ月にみせてくださった見事な連携プレーは、鳥肌が立つほどに素晴らしいものでした。

 みなさんとプロジェクトを共に出来たことに心から感謝しています。二年間、ありがとうございました。

溝口

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2013年3月30日 (土)

奇跡のような支援を実現してくれた方

 思い出サルベージでは、津波から回収されたアルバムと卒業アルバムを、写真の印刷機として「最高画質」を誇るプリンター「ピクトログラフィ」という機械で印刷しています。

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 持ち帰る方からも、非常に好評を得ています。

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 これらは全て、富士フイルムイメージングシステムズ様のご好意により、山元町へ無償提供されています。そのピクトログラフィの支援を担当されていた飯島さん。最後の山元町の訪問の記念に写真を撮りました。

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 飯島さんには、昨年1月より、長きにわたり大変にお世話になりました。はじめは卒業アルバムの印刷配布のためにピクトログラフィを持ってきてくれました。

 ちょうど一年前、山元町で回収されたアルバム約5500冊全てのコピーを作成したいと、無茶な相談をさせていただきました。

 被災した思い出を残していく。単にデジタル化するだけではダメなのです。長期的な保管を見越しながら、「手に取れる形で」残していく。そのために描いたのが、約5000冊のアルバムすべてを、「ピクトログラフィ」で一枚一枚で写真として印刷し、複製して本にするという夢物語でした。

 そのために必要な紙は約9万枚。売値では一枚千円位する紙です。しかし、少し考えた後、快諾してくださいました。前代未聞の数だと、苦笑いしながら。

 あれから一年、伝承館には最高の画質で本になったアルバムがずらりと並んでいます。

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 飯島さんは、この3月で退職されます。最後のお仕事の一つに、最高の形でかかわらせていただけたことを光栄に思います。飯島さんの第二の人生が素晴らしいものとなることをお祈りします。

溝口

※ピクトログラフィによる卒業アルバムの無償印刷配布は、25年度中に、材料がなくなり次第終了となります。まだ卒業アルバムを受け取っていない方はお早目に伝承館までご相談ください。

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2013年3月29日 (金)

中浜小学校の閉校記念式典

 3月24日は、中浜小学校の閉校記念式典でした。思い出サルベージは、第二部「思い出を語る会」で上映されたスライドショーの制作と、当日の記録用写真の撮影をお手伝いさせていただきました。

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  東日本大震災の津波により大きな被害を受けた中浜小学校。マニュアルによらない避難を行い、奇跡的に全員が助かった学校として有名です。

 震災から2年間は、坂元小学校に併設されていました。しかし、震災による校舎の被害や児童数の減少により、4月からは坂元小学校に統合されます。

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 閉校式のために、様々なメッセージが寄せられていました

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 会場はほぼ満員に
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 式の初めには、東日本大震災の犠牲者を偲ぶ、一分間の黙祷が捧げられました

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 会場に掲げられた「ありがとう中浜小学校」の横断幕

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 横断幕は、子供たちの手形で虹色に彩られています

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 在校生の言葉。一人一人がメッセージを伝えてくれました。

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 校旗の返納。校旗が町長へと手渡されました。
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 これは会場に設置されたタイムカプセルです。10年後に向けたメッセージをみなさんに記入してもらいます。

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 みなさんがタイムカプセルに記入。タイムカプセルは、中浜小学校に設置され、今から10年後の2023年4月9日に開封されるそうです。

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 休憩時間の後、第二部「思い出を語る会1182」が開催されました。1182は、中浜小学校の卒業生の数です。

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 式に使われた思い出の写真のスライドショー

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 これらのスライドショーは、思い出サルベージが、「ガーネットみやぎ」さんと共同で製作させていただきました。

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 スライドショーの途中、卒業生の皆さんが思わず写真を指差す光景も

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 微力ながらも、重要な節目となるイベントに協力させていただけたことを光栄に思います。

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 第二部では、「1182人の思い出」と題して、卒業生や歴代校長、様々な方が中浜小学校の思い出を語りました。

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 中浜小学校独自のお祭りである「けんこまつり」誕生のお話もありました。前代未聞の学校主体のお祭り開催、ブルドーザーと生徒の綱引きなど、驚くようなお話ばかりでした。

 「けんこまつり」は、この地域だからこそ実現し、継承していくことができたお祭りだったことが、つよく印象に残りました。中浜小学校は、その都度で新しく挑戦を続けてきたのです。

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 最後の校長となった井上先生からは、震災当日のお話がありました。中浜小学校では、マニュアルによらずに校舎の3階に避難したことで、全員が助かりました。一晩以上海に包まれたけれど、校舎が生徒たちを守ってくれました。

 井上校長によれば、遠方へと避難するように指示しているマニュアルが津波の時には現実的ではないということは、小学校のなかで既に検証されていたのだそうです。中浜小学校の生徒たちを津波から救ったのは、これまでの小学校を築き上げてきた地域のみなさんや先任の先生たちの知恵でした。

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 印象的だったのは「今をこれからに」という言葉でした。新しい挑戦を続け、地域のみなさんで作り上げていった伝統を持っていた中浜小学校だったからこそ、奇跡の連鎖が起こったのです。

 「今をこれからに」。それは、震災までの話に限りません。井上校長は最後に、今を未来の中浜小学校につなげていきたいことを、「100年後に中浜小学校を再建させたい」という夢を口にされていました

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 閉校を迎える中浜小学校。しかし、その伝統を未来へとつなげていきたいという想いは、みなさんに共有されていました。

 第二部「思い出を語る会1182」のサブタイトルは「第22回けんこまつり」。そこには、この会で中浜小学校が終わりなのではなく、これからも「けんこまつり」を続けていきたいという願いが込められています。

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 式の最後に行われたのは、「けんこまつり」恒例の餅まきでした。

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 みなさんの未来への想いの詰まった式典でした。

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 卒業生1182人のみなさんの想いが、次へとつながっていくことを願っています。

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溝口

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2013年3月11日 (月)

2013年3月11日

 あの震災から2年の今日。 2時46分には、みなで黙祷をささげました。

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 今日の日に初めて写真を探しにいらした方も。見つかったのは、長崎で洗浄されて山元町に帰ってきたアルバムでした。

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 顔から検索すると、娘さんの写真が見つかったり(^-^)

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 今日はとにかく顔検索が絶好調でした(^-^)

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 検索でヒットした写真(^-^)クリスマスの朝、サンタさんからプレゼントを受け取った時の写真だそうです!

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 今日も棚卸のボランティアに駆けつけてくださった皆さん。ついに佐賀からの参加者も!九州勢がレギュラーになる日も近いかもしれません(^-^)

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 みなさん、ありがとうございました(^-^)

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 山元町役場の夕暮れ。海に向かって弔いの花が添えられていました。今日の日が、みなさんにとって良き日だったことをおいのりします。

溝口

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2013年3月10日 (日)

3/9-10 棚卸ボランティア報告

 今週も、被災した写真を長期的に管理できるようにするための作業を行いました。

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 作業一日目。複製したアルバムの整理の様子。

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 全国から洗浄されて戻ってきたアルバムのレイアウト変えの様子。
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 少人数でしたが、がんばりました(つ▽`)
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 作業二日目の今日も、強風の中みなさん駆けつけてくれました(T-T)

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 作業の間にも、写真は次々持ち主の元へ(つ▽`)二年たってはじめて写真を見つけて、おもわず涙される場面も(T-T)

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 今回も、関東、新潟、九州、様々なところから駆けつけてくださったボランティアの皆様に感謝いたします(T-T)二日目はついに鹿児島の方も参加されました!皆さん、ありがとうございました(^-^)

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溝口

 棚卸作業は来週末も行います(^-^)詳しくはこちらの記事をご確認ください。


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2013年3月 8日 (金)

第二回 棚卸作業のためのボランティア募集 3月9・10・16・17日(土日)

 3月9・10・16・17日(土日)に、山元町ふるさと伝承館内被災写真展示公開会場の棚卸作業のためのボランティアを募集します。

 思い出サルベージでは、山元町内で回収された写真約70万枚を洗浄・デジタル化し、返却するための支援を続けてきました。現在、被災写真を対象とする活動は転換点を迎えています。

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 回収された写真に関する課題として、単純な返却数の向上だけではなく、思い出と向き合えるタイミングまで長期的に保存・管理することもまた重要となってきています。今回の棚卸作業は、思い出の写真の長期的な保存・管理を可能にするための大切な作業です。

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 しかし、在庫のチェックをしなければならない写真は膨大であり、また震災から2年の節目を前に、コアスタッフは持ち主への返却以外に手を回すのが難しい状況となっています。年度替わりを前に急遽作業内容が増えたことを受けての、切実なお願いです。

 思い出を、それを必要とする人が手に取れる日まで残していくためのお手伝い。そのために、みなさまのお力をお貸しください。

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 開催日:3月9・10・16・17日(土日)
   一日の応募でも可(ただし、連日作業できる方を優先させていただきます)

 時間:各日とも朝9時から夕方5時まで(※都合により調整可)

 集合場所・活動場所:宮城県山元町役場敷地内ふるさと伝承館

 参加費:なし
   ※昼食をご持参ください

 具体的な作業内容:
  ・写真等の在庫チェック
  ・棚等のレイアウト替え
  ・その他、展示公開会場を整えるための作業

 連絡先omoide.salvage@gmail.com
 担当:星和人 hoshi.ufmiyagi@gmail.com

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思い出サルベージの活動については、こちらをご覧下さい

思い出を救いだせ!|前編
 
思い出を救いだせ!|後編


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2013年3月 5日 (火)

仙台の被災写真の展示返却会場を訪問しました

 仙台の被災写真洗浄団体であるおもいでかえるさんの展示会を訪問しました。

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 きれいな展示に脱帽。

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 写真は全て広げて展示。一日数百人が来場、数万枚の写真が持ち主のもとへ返っていきます。

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 いろんな写真、いろんな思い出。今回展示する写真は50万枚程だそうです。

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 (ちなみに、山元町で回収された写真は元々70万枚、今は大分減って40万枚強です。)

 旦那様の持ち物が見つかったお母さんがいらっしゃったので(^-^)山元町と同じノリで記念写真を取らせていただきました。

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 3月11日は、旦那様の命日だったのだそうです。震災当日は仏壇に線香を上げてから出かけて、たまたま助かったとか。助かったのは旦那様のおかげだと、おっしゃってました(T-T)

 「お父さんに会えたようだ」お母さんが言ってくれたそんな言葉が、ここまでの膨大な量の作業に意味を与えてくれているように思いました。

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 仙台では、思い出の品が見つかった人からのコメントをいただいています。すばらしい試みだと思います。

 常設の展示場を持っていない仙台。今回の展示は、3月11日まで、サンピア仙台で行われています。

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溝口

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